米朝首脳会談予定通り実施へ トランプ大統領のコメント関西弁訳 全文

先日会談中止の書簡を発表したトランプ大統領は、北朝鮮側の書簡を携えた金英哲・党副委員長と会談。
一時は危ぶまれた首脳会談が、予定通りシンガポールで実施されることになったと発表した。

トランプ米大統領米朝首脳会談に関する発言の全文について取り急ぎ関西弁訳を作成した。

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「話合いやろ?うまいこといったよ。(金正恩委員長と)6月12日にシンガポールで会うわ。まぁ今はお互いがどういうもんなんかよう知った方がええんちゃうか。マイク(・ポンペオ米国務長官)が2日もよう段取ってくれたわ。ワシもあっちもお互いのことよう知ることができた思うわ。これであんたら(報道関係者)も出張や。6月12日にはシンガポールに居らんといかんようにしたったで。」

「話合いには順序っちゅうもんがある。そんなもんいっぺんで全部決めるもんとちゃんわな。そやけどだいぶ腹割って話しできるようになって来てるのとちゃうか。これが大事なんや。」

——北朝鮮は一気に非核化を進めようとしているのか。

「ワシは北朝鮮は核は棄ててもええ思てると思うよ。ただ、それをする途中であっちは他にもやりたいことあるんやろな。あっちは自分とこの国がうまいこといくようにと思とる。こういう話なら前に進むんちゃうか。そら疑う必要あらへん。これは日本の話しでもあるし、韓国にとってもごっつい話でもある。ワシらアメリカはそういう話を全部うまいこといくように首ツッコんでるんや。みんなが『トランプさんなんとかしてや!』思っとる。そやから手伝うたってんねん。ワシ抜きでこんなうまいこといくわけあらへんやろ。」

「いろいろうまいこといった思うわ。中国もそうやな。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席な。あの人はこの件にはいろいろワシの事助けてくれたわ。諸々うまいこといった思うわ。この後もうまいこといく。そう思うてもろうてええんちゃうか。」

「ワシらは6月12日にシンガポールに行く。それはただの始まりや。1回会うて話したらなんかがカッチり決まるとは言うてないで。」

「これまでがこれまでやさかい、ようけの国があの国は一回イテもうたろとか、名前聞いただけで嫌や思うてまうけどな。そやけど最終的にはまぁうまいこといくと思うよ。1回の会うたらええいうもんやない。(何回も会うてるうちに)だんだんとええ話しが出てくる思うわ。」

——先週、金委員長への手紙で彼の誠実さに疑問を持っていた。疑問はなくなったのか。

「ワシが書いた手紙な。あれはあっち(北朝鮮)から手紙が来たから返事しただけや。キミらメディアはそれ忘れとるんちゃうか。キミらは『会う約束あったのにトランプがそれをちゃぶ台返しした』言うやろ。ワシがキャンセルしたんちゃうで。あっち(北朝鮮)がワーワー言うから『ほなワシは降りますわ』言うただけや。乗るも反るも話自体がおじゃんになった思とったけどなワシは。そやから今から『乗る』わけや」

「12日に金委員長に会うわ。うまいこといくと思うとるよ。最期にはいろいろ考えとる絵ぇの全部がうまいこと行くと思うわ。まぁ『これからに期待』っちゅうやつやな」

「キミらワシの言うたことを覚えときや。この後どうなるかは安心は出来へんけどな。ワシと彼(金委員長)の話し合いはやるべきか?やらん方がええか?そらやった方がええに決まっとるわな。そら大事なんは間違いない。『やらん方がええ』なんちゅう考えはありえへんわな。話の通じる仲にはなれるんちゃうか思うわ。まぁとにかく全部6月12日からや」

——12日の会談で何を達成できるのか。なぜ北朝鮮が非核化に前向きだと考えるのか。

「あっちの番頭はんとの(金英哲・党副委員長)との話し合いはよかったわ。この話合いで金委員長からの手紙を受け取ったことを思い出してくれや(ワシからのこないだの手紙に書いたわわな。誰かに紙持たせるんでもええよ。それや)。しかもええ手紙やったで。何が書いてたかキミらも見たい?」

——教えてほしい。

「なんぼ出すの?。なぁ!なんぼ出す?。なんぼや?」

——部分的にでも教えてほしい。

「ごっつおもろい手紙やったで。まぁ(教えるのは)また今度や、たぶん、またええ時が来たら渡せる思うわ。多分皆んなに見せたるわ。そんな先ちゃうと思うで。まぁ紙渡しに来た言うから『ほな、受け取るだけや』いうたのに、結果的には2時間話し込んでもうたがな。」

——なぜそんなに会合が延びたのか。

「そらあっちの話しがおもろいな思うたからやわな。あっちもホンマになんとかせな思てるのは伝わってきたからでもある。そらワシらかてそっちの方がええからな。」

——北朝鮮側は何を要望したのか。

「ワシらがやろう思てる絵の全部は6月12日に蓋をあけてのお楽しみやけどな。ちょっとだけ言うとしたら。あっちの番頭はんとうちのマイクはうまいことやってくれたわ。こんなことあるんやな。紙もってきたから受け取ってくれいうだけの話しやったんやけどな。それが蓋を開けたらあっちの大番頭との2時間のガチンコ話や。」

——在韓米軍の規模に関して議論したのか。

「ワシらは結局ほぼほぼ全部のことを話してもうたわな。ようけ話したわ。経済制裁の話しも出たで。」

——金委員長とは直接話していないのか。

「そんなことワシに言わすなや。」

——北朝鮮は完全で検証可能かつ不可逆的な非核化に合意したのか。

「いろんなことをようけ話し合うたわな。その中で一番大事なことはなんや?そら6月12日に会談するのが『決まり』いうことや。そやけどこれは話合いの『途中』あるいうことや。6月12日に聞いたこともない話が出てきてワシがいきなりサインするようなことはないで。そういう話合いを始めるでいうだけや。ワシは金英哲君らに(非核化)はゆっくりでもええ言うた。早うもできるし、ゆっくりもできるわな。それ決めるのあんたらちゃうか?て。ただ、今回の件で北朝鮮は今までと違う何かが動き出した思いたいんとちがうか?それがええ方に転んだらええわな。なんにしても始まるんや。6月12日にシンガポールからな。」

——金委員長は非核化に本気だと考えているのか。

「そう思うで。金委員長も核ナシでどうなるんかみてみたいと思とるんちゃうか。彼は用心深い男や。彼が自分からホイホイ動くいうことはないわ。そやけど、ワシは金英哲君に言うた。『はっきりさせとくわ。経済制裁を科しているのワシや。しかもきっついやつや。君らがじぶんでその重たいケツ上げて動かん限りそれ(経済制裁)は解除するつもりはないで。経済制裁がどれくらいエゲツナイかはキミらが一番よう知っとるやろ』てな。ワシは楽しみやわ。どっかで解除できるやろからそれがいつになるかないうのが、や。」

——(拉致問題などを含めた)人権問題に関して議論したのか。

「それは無かったな。」

——首脳会談では協議するのか。

「ありうるわな。たぶん取り上げて細かいとこまで話す思うわ。今日は人権問題の話しはしてない。」

——北朝鮮は制裁緩和を求めたのか。

「その話はしたわ。彼らはあれ(制裁)はなんとか(緩和)ならへんか?言うてきた。」

——最大の圧力を加える制裁は終わったのか。

「終わってないで。今まで道りや。ただ『ワシをホンマに怒らせたら後ないで ("maximum pressure")』なんちゅう言葉はワシももう言いたないわな。そんなもんうまいことやっとる相手に使う言葉やないからな。お互い話しが通じる付き合いが見えてきたんちゃうかな。」

「まぁ今のとこは『ワシをホンマに怒らせたら後ないで ("maximum pressure")』言うのは変わらんわ。今は変わらんね。そやけどワシもどっちにしてもどっかで勝負出る思うわ。」

——今日の会談を踏まえて現在の米朝関係をどうとらえているのか。

「よかったんちゃうか。そら相手が相手やさかい他の国の人らとやってるようにはいかんわな。そやけどよう考えてみ?北朝鮮とうちがこんなええ感じやったこと長いことなかったやろ。オバマさんのときなんか何かあった?なんにもなかったで。なんにも出来てなかったちゅうことや。」

「正直、この話はワシが今頃わざわざ出張ってなんとかする話ちゃうわな。もっと前に片づけとかなあかん話ちゃうの。こんなことなってしもて。。。前のオバマさんのせいだけやないで、その前の大統領の連中もこの話をなんとかせなあかんかったんちゃうの。今頃する話ちゃうでホンマやったら。」

——12日の首脳会談で北朝鮮に経済支援を約束するのか。

アメリカがゼニ出すのは筋ちゃうやろ。韓国が出すんちゃうか。正直言うたら中国も支援するんちゃうか思うよ。日本もするわな。ワシらがようけゼニ出すいうのはないわな。北朝鮮は3人うちの若いもんさらっとったけどな。ワシがあいつら連れ戻すのに1人にいくら使た思てねん。」

アメリカは(北朝鮮から)えらい離れとる。日中韓は近所や。『おとなりさん』や。ワシらは6000マイルも離れとるんやで。日韓にはおまえら分かってるな?(支援を準備するように)と言うといたで。」

日中韓は何かええこと起きるんちゃうかと楽しみにしてるわ。日本はそう。韓国もそうや。中国も、、たぶんそうちゃうか。彼らはおとなりさん同士や。アメリカは違うからな。」

――ロシアのラブロフ外相と金委員長の会談に懸念を昨日は示していた。

「そやな。気に入らんな。」

――その考えはきょうも変わらないのか。

「気に入らんな。ただこれはええように考えることもできる。ロシアが昨日、会談したことをワシが『そらよろしおまんなぁ』とは言わんわな。『何しとんねん』と思たわ。しかしええこと話しおうてたかもしれん。もしええ話ししてたんやったら結構。そやなかったら気分悪いではすまんわな。」

――12日の首脳会談で朝鮮戦争終結する考えはあるのか。

「いけるかもしれん。それについて(金英哲氏と)話し合うたわ。」

――詳細を教えてほしい。

「ワシらが戦争を終わりにすることについて話し合うたわ。この戦争はずっとやっとる。70年間もや。終わらせるんやったら紙にサインするような大げさな話しや。歴史的にもほんまに大仕事になるけどな。。どないなるやろな。もういっぺん言うで。朝鮮戦争の終わらせることについて話し合うたんや。朝鮮戦争を終わらせることについて話しが出るなんて信じられるか?自分ら?70年間も続いたんやで。」

――朝鮮戦争終結に関する文書は準備済みなのか。

「そら委員長との話し合い(シンガポールでの首脳会談)の前にいろいろこっちで考えんとな。委員長との話し合いしたら、そういうもんが出てくるかもしれんわな。」

――朝鮮戦争終結に関して中国の位置づけをどう考えているのか。

「中国かてうまいこと収まる方がええおもてるやろ。ワシは習主席とそれなりに話せる仲や。ええ人や。『中国を愛する男』や。ただ。そやさかい彼が動くのは中国にとって最善のことをするためや。中国と習主席は米朝会談で何かが起きてほしいと思うとるはずやで。」

――金委員長の体制保証をどう実現するのか。

「そらきっちり保証できるようにせなあかんやろな。わざわざ『戦争は終わりました。』いうんやから、終わりは終わり。またすぐ始まるいうんはないわな。」

北朝鮮はちゃんとした国になる可能性はある。韓国もそれを助けるやろうし、日本もはりきって助けたるやろ。中国もぎょうさん手助けするんとちゃうか。」

――昨年11月のソウルでの講演で北朝鮮が望むなら近代国家に加われるという非常に明るい約束をしていた。

「そやそや。うまいこと行くと思うよ。どないなるかまぁ見てみようや。」

――2回目や3回目の首脳会談の日程についても議論したのか。

「12日の他にも(首脳会談を)やってもええよとは言うといた。そもそも何時間かサシで話したら全部ハイ決まりました。て、そっちの方がええことないんちゃうの?しらんけど。
時間をかけてどうなるか見てみなあかんのちゃうか。」


「ワシは『(非核化は)ゆっくりでええで』と言うた。『ゆっくりでええよ。”制裁はやめへんけど。”』と言うたわ。」

「まだまだしばいたろ(経済制裁のこと)思うたら手はなんぼでもあんねん。ただ金英哲さんに聞かれたわけやないけど、ワシは話し合いが割れてまうまではこれ以上は手出さんとは言うたわ。右手を相手に差し出しとるのに左手のゲンコツでしばくいうのもおかしいわな。」

――12日はお互いを知り合うだけの会談になるのか。

ガキの使いやあるまいし『仲ようしましょ』で終わらせるわけにもいかんやろ。どんなオマケが出てくるかや。出てくるとしたらええもんや思うよ。」

――金委員長の書簡に対して返信したのか。

「してへん。まだ手紙の中を見てへんから。ワザとあの手紙は開けへんかった。金英哲さんの前では開けへんかった。『これ、いま開けたほうがええの?』て聞いたら『後でどうぞ』と言われたんや。ビックリするような中身かも知れへんで。封筒と同んなじくらいドデカいビックリやったりするかもな。」

参考
Trump says Singapore summit with Kim is back on @CNNPolitics https://cnn.it/2szQXu5

朝鮮戦争終結も協議した」 トランプ氏の発言全文: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31303490S8A600C1NNE000/