来たるべきネット民高齢化社会はクソコメント社会の到来である

今でこそブログやSNSがあるので「自分の考え」や、「生き様」、「嬉しかったこと」、「頭にきたこと」などを家族から世界まで共有してリアルタイムにいろいろな人の反応を受け取ることが出来ますが、Webが出来るまでは、、というかWebを使ってない人は今でも人の生き様と、それについて他の人がどう考えているのか反応を伺う機会というのはそうそうはないものです。

そういう意味で、僕は「お葬式」というタイミングはある意味とてもソーシャルなイベントで故人の生き様をメインコンテンツとして、関係者が一同に会して意見を交換するSNSでのコミュニケーションをリアルに持ってきたような場。ニコニコ超会議のパーソナル版だと思っています。

喪主や施行を何度もやって遺族と参列者のやりとりを観察していると、もちろん、ほとんどの参列者が「いいね!」(正確には「よかったね!」)ボタンだけ押して香典おいて帰るのですが、中にはまったくもって元エントリと関係ない自分自慢コメントをしたり、普段の憂さ晴らしに故人や喪主をDisるクソコメントを付けてくる奴が居たりするのを目にします。
そしてそういうのに限って年寄りだったりします。

僕の実家には母方のお婆ちゃんが同居をしていて、もう亡くなって10年ほどになります。

昔、同郷のかわんごさんのブログエントリにも書いてありましたが(母親の親友の話http://d.hatena.ne.jp/kawango/20120205 )、やっぱり大阪のおばちゃんというのは本当に口が悪く、悪気がなくても口が悪いのでひどいこと言われたように聞こえるのですが、これが悪気があったら手の付けようがないくらいひどいことを言うわけです。

その祖母が亡くなった時のお葬式の時のことですが、僕の母が父の居ないところで参列者に向かって、「こうやって母を無事に見送ることができたのも、お父さん(夫)のおかげです。あの人は結婚してすぐから私の母を我が家で同居することも、介護することにも嫌な顔することも一度も何も言ったこともありません。いつも支えてくれました。本当に感謝してます。うちのお父さんは仏さんみたいな人です。」

と挨拶したのですが、なんと、それを聞いたとあるおばちゃんが、わざわざ母のところまで来て

「なんであなたがそんなに卑屈になる必要があるんや!そらあんたの旦那が何にもよう言わんかっただけで別にえらいことも何にもあらへん。自分の親の面倒見るのがそんなにあかんことか?あんたの旦那は仏さんでもなんでもない。ただのお地蔵さんや!」

と言ったのです。

僕はそのおばはん、失礼おばちゃんを突き飛ばそうとしたのですが、母に止められ「あの人は離婚した後にとても苦労されたんや。許したって。」

と言われ、その場は思いとどまったのですが、今でもあの時に突き飛ばして一緒に葬式にしてやればよかったと思っています。

こんな奴そうそうはいないだろ!と思うかもしれませんが、葬式ばっかり出てるのでいつも観察しているのですが、やっぱり程度の差はあれ年寄りが集まるとほんと酷いことばっかり言ってます。

何が言いたいかというと、ネットやツイッターではとてつもない胸糞悪いコメントをしたりする人を見て、ネットには酷い連中がいっぱい居るかのように言う人やそう思ってる人もいるみたいですが、別にコンテンツがリーチしている人間の数から考えるとむしろそういう人は少なく、僕的にはむしろ確率論で言えばいい人だらけにすら思います。

これはまだネットでのコミュニケーションが比較的若い現役世代で行われているからじゃないでしょうか。

ただ、人間は歳をとれば肉体と共に精神も衰えるように見えます。年齢を重ねると余程日頃から鍛えてない限り、人の気持ちに配慮するところに気が回らなくなるようです。
イマジネーションとコミュニケーションのバランス感覚が劣化するので残るのは利己的な部分です。

今後、ネット民が高齢化すればもっと、気分悪いコメントや利己的な意見をばらまく人は増えてくるでしょう。

高齢化社会の到来で、高齢者は自動車の運転免許を取り上げた方が良いという議論が出るように、もう年寄りからはWebでの発信を取り上げた方がよいという議論も今後出るかもしれません。

もしくは、はてながフリークアウトに技術提供したクソサイトの自動除去テクノロジーのような、クソユーザーのクソコメントの自動排除テクノロジーが進化して解決してくれるのかもしれませんが、、

いずれにしても、ウェブは潜在的なものが可視化されただけです。
Webが人間の暗部を助長するかのような話をたまに目にしますが、ゲームばっかりしていると人を殺すとか言うのと同じくらい暴論だと思います。

例によって「ソースは俺。」ですし、なんらエビデンスらしいエビデンスもない適当な話ですが。。

さて、何かと忙しくてお盆に帰郷も出来ずおばあちゃんにも、父にも線香を上げられなかったなぁと、いろいろ思い出してたら、嫌なことまで思い出してしまいました。

仕事ばっかりしてた父は、仕事をがんばってれば文句は言わないとは思いますが。
おばあちゃんは寂しがってるかもしれません。

まずは頑張って持ち場の仕事を片づけて墓参りに行こうと思います。